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未知夢

第7章 誤認

 夢で見た物を掴み取り、それを現実に持ち込んでいる。


 どれだけ見直しても、それはそこにある。


 濃い緑色の5〜6センチほどの玉子型の石。


 こんな場所に、あるはずが無いものだ。


 繁は手に取っては、マジマジと眺める。


「夢から取ったもんだよな……事実、こんなことあるのかよ……」


 だが、こんな石が1個、ここにあったってなんの役にもたちやしない。


 こんなものガーデニングの隅に置くか、熱帯魚の水槽に入れるべきだ。


 今の自分は殺人容疑で逮捕されている身。


 しかも、訳のわからない状況で事件が起きている。やった覚えはないが 証拠はズラリと並んでいる。


 ただ……アリバイを成立させるものはある。


 今は、取り調べを待つのみだ。



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