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「遥、今日から寮なんでしょ？気を引きしめていくのよ？」
「分かってるって。そんなに心配しないでよっ」
「ホントに分かってるの？あのねー……」
あー。始まったよ。もう時間無いのに説教かよ！しかも母さんの説教長いし。
早く行きたいのにぃ…;;

「ー…だから、がんばるのよ？…辛くなったらいつでも電話してね」
「分かったから、もう行くね！行ってきます！」
俺は勢いよくドアを開け、スキップ気味で歩き出した。
「気を付けてね～」
後ろから母さんの声がするが、一度も振り返りはしなかった。

「俺は、今日から高校生なんだっ。がんばるに決まってる。」
ボソッと呟き、俺は早足で学校へと向かった。


今日から始まる高校生活が最悪なモノになるなんて、この時は誰も…知らないのだ。