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庭の柘榴

第4章 青い果実

セックス大好きなドライ過ぎる彼。
こんなこと誰にも言えない。
でも誰かに言いたい...とあるSNSに
書き綴った。
独身の頃のセックス事情なども。

そんなネタを書いてれば
必然的に「友達」は男性が増えてくる。
私は正直、女性の友達が欲しかったし
このバカみたいなライフスタイルを
うん、うん...と読んで欲しいだけだった。

もちろん男性でもこんな私を理解してくれ
日記を楽しみにしてくれて
律儀にコメント残してくれる人はいた。
まぁ...多くは

「俺もなかなかの変態だ」とか
「セックスしないか」なんて
コメントやメッセージが毎日何通も届いた。

そんなことは求めてない。
それで男たちにチヤホヤされてるのをモテると勘違いしてる女と一緒にしないでほしかったし。
とにかく赤裸々に淡々と書き綴った。

そんな中、律儀にコメントしてくれるが
ほかの男性と違った感性の人がいた。
笑い話半分で書いたネタでも
真面目すぎるコメントに
そこまでかたく取らなくても...
と思うこともあった。
律儀にコメントしてくれる方には私も律儀に答えていった。

ふとその人のプロフィールを見に行くと
エッチな要素はなにもなく
正直、たまに書いてるネタはつまらない。
ナルシストが全面に出てる日記だった。

たまに載せてる自撮りは
イケメンとはほど遠い顔なのにアニメのようなスーツ姿にメガネをずらしてかけて上目遣いの...

私にはとても気持ち悪いと思ってしまう
タイプ。(ごめんなさい)

リアルな友達にもいないタイプで
どう扱ったらいいのかわからないので
そっとしておき
コメント上だけお付き合いしていた。

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