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庭の柘榴

第5章 新しく実っていく果実

私を彼女にしたい彼。
彼を友達~時々彼氏にしたい私。

私はずるい。

デートを重ねるたびに
彼はテンションが上がり一生懸命「彼氏」に
なろうと頑張ってくれてるのがわかった。

しかし時より見せる闇なのか病みなのか。

かまってほしくてたまにわざと見せる。
見て見ぬふりをした。

自然と肉体関係も持つようになった。
彼は自分で経験が少ない、セックス自体があまり好きではなかったことを明かした。
確かにセックスはぎこちなく
経験が少ないことは明らかだった。

今まで付き合った数人の女の子とは
イクことができずに終わったこともあったらしい。
彼の病みが邪魔していたみたいだった。

私との初めてのセックスでは
イクことができた。
男になれた気がしたようで彼は
喜んでいた。

彼のセックスは優しい。
けどたまに女の子とセックスしてるんじゃないかと錯覚してしまうこともあった。

私は男臭い男が好きなことを知ってる彼は
必死に「男」になろうとしていた。

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