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2時22分

第1章 テレビ

そう思ったけれど、プシュッとキャップを開けてシュワーと炭酸が弾ける音を聞いたら、そんなことはどうでも良くなった。
とりあえずコーラを乾いた喉にゴクゴク流し込む。


「う、ひぃぃぃ~~……ゲップ!」


盛大にゲップが出た。


『うわ、サイアク』


タイミング良くツッコミが入る。
俺はてっきりアニメの中のセリフかと思ったんだ。
だってその声は、テレビから聴こえてきたんだからな。


だけど俺はテレビ画面を見て唖然とした。
電源をつけたはずのテレビがなぜか真っ暗だったからだ。

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