
2時22分
第1章 テレビ
「あれ? 故障かな? 故障だよね。故障だわ。捨てよう」
『ちょっと待って!! 即決すぎでしょ!!』
やはり、このテレビから声が聞こえる。
いや、ただの会話してる声。ただの会話してる声だわ。会社即決買いした時の話だ。
『ちょっと待っ!! 待ってって!!』
突如、何かに押されるように後ろへと突き飛ばされバタリと倒れこむ俺。
「いってぇ……なんだ……? 頭打ったぁ……」
ちらっと視線を移すとそこには、ひび割れているテレビから手がにょきっと生えている訳のわからない状態が目に写る。
「うっうわあああああああ!??」
ひび割れているテレビから生えた手は、力なく床についている。
その手には、ガラスの破片が刺さっていて血が……
『あ……あっ……』
テレビが何か声を発している。
俺はその光景をただ怯えながら見ることしか出来ない。
夢だ夢だ夢だ夢だ……!
頼む覚めてくれ、覚めてくれ!!
俺は目を瞑りながら、顔を腕で覆うしかし、声は聞こえてくる。
そして
『そん……な……ポテ……チのアブラギッシュな手で……触ら……んといてぇや……』
俺は意識を失った。
『ちょっと待って!! 即決すぎでしょ!!』
やはり、このテレビから声が聞こえる。
いや、ただの会話してる声。ただの会話してる声だわ。会社即決買いした時の話だ。
『ちょっと待っ!! 待ってって!!』
突如、何かに押されるように後ろへと突き飛ばされバタリと倒れこむ俺。
「いってぇ……なんだ……? 頭打ったぁ……」
ちらっと視線を移すとそこには、ひび割れているテレビから手がにょきっと生えている訳のわからない状態が目に写る。
「うっうわあああああああ!??」
ひび割れているテレビから生えた手は、力なく床についている。
その手には、ガラスの破片が刺さっていて血が……
『あ……あっ……』
テレビが何か声を発している。
俺はその光景をただ怯えながら見ることしか出来ない。
夢だ夢だ夢だ夢だ……!
頼む覚めてくれ、覚めてくれ!!
俺は目を瞑りながら、顔を腕で覆うしかし、声は聞こえてくる。
そして
『そん……な……ポテ……チのアブラギッシュな手で……触ら……んといてぇや……』
俺は意識を失った。
