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2時22分

第1章 テレビ

「おっす、ユリ!」


俺は颯爽と玄関に向かい人差し指と中指でシュッとするポーズを見せる。ちなみにこれ響さんからのリスペクト細川さんイケメン。俺生まれ変わったら細川さんになります。


「おはよー」


ひらひらと手を振るユリは、ヒールを脱いで俺の家に上がって何度も入ったことのある俺の部屋へと躊躇なく入っていく。


だ、だ、だ、だ、大丈夫だ……テレビはて、て、て、テレビはベッドの上大丈夫。


俺もゆっくりと部屋に戻る。ユリはいつも俺の部屋にきたら座る定位置に腰をおろす。


テレビもベッドからは出ていない。


いい子だ……
そのまま……そのままだぞ。


俺も腰をおろし煙草を一本口に加え火をつける。やっと落ち着くそう思った時だった。


「あれ? テレビなくなってない?」


鋭いところをついてくるな流石だぜ……お前名探偵だわ。


「ああ、壊れたから捨てたんだ、間違えて吹き飛ばしてしまって」


疑問に思っている表情をしたが、まあいいかと納得してくれたようで、ユリはその件には触れなくなった。


「……」


「!?」


ユリが突然俺に寄ってくる。動揺した俺は煙草を灰皿に置ききょどる。


「ねえ……ハヤト」


ユリは俺の耳元に顔を近付け柔らかい声そして優しい声で俺に言い聞かせる。


「シよ?」


俺の頭に稲妻が落ちる。会って30秒で結合とかいうAVをおもひだひまひた。
 

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