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sugar-holic

第12章 騙されたりしないんだから!!

聞き返した私にかぶりを振ると

「あとは?」

うーん…。あんまり面白くなかったのかな…。

「あ…お疲れ様でした」

「それだけ?」

「え…っと…」

それだけって…他に何を言えって言うのよ!?

「…ごめんなさい」

「は?」

「準備の時、ちゃんと謝ってなかったから…ごめんなさい」

頭を下げた私に、倉田くんが腕を組んで

「準備の時…?」

何を言ってるんだと問うような口調。

「私があの時浅野社長を連れてきたのは、棚を貸してくれる業者を紹介してもらおうとしたの」

「あぁ…」

「だけど、私の判断は間違ってた」

ふぅっと息を吐いて気持ちを落ち着かせると、

「そんな事をしたら、信用もなくすし、関係も悪くなる。倉田くんは最初から言ってたのに、ちゃんと理解してなかった」

「だけど、最終的には上手くいったんだから、よかったじゃないですか」

倉田くんが明るい声で、気持ちを引き上げてくれた。

こういう所が、倉田くんのいい所だな。

「倉田くんって、優しいんだね」

「は!?」

予想外の話だったのか、倉田くんが目を丸くしている。

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