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sugar-holic

第14章 セフレですから

「それで…梢さんは倉田に何されたの?」

次長の問いに、ドキッとした。

「あ…」

口を開こうとしたら、次長の携帯が鳴った。

「ごめん」

私に断りを入れると、電話に出て話し始めた。

会話の感じで分かる。徳島部長だ。

「いえ。もう着いてます。…はい、ではまた後で」

通話を切ると、ふぅ…と息をついた。

「徳島部長ですか?」

「さっそくお呼び出しだ」

立ち上がって軽く伸びをすると

「梢さん、悪い。今の話はまた今度な」

「いえ…ありがとうございました」

私も立ち上がり、お辞儀をした。

紙コップを片付けながら

「今のお話で、少しヒントをもらえた気がします」

「ヒント?そうか?」

次長と部屋を出ながら、話を続けた。

「梢さんの思うようにやってみればいいさ。相談でもアドバイスでも、いくらでも乗るからな」

本当にいい人。いい上司だな。

「次長、やっぱりいい男ですね。惚れちゃいます」

そう言ってくすくす笑うと、次長も破顔した。

「それは光栄だな」

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