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sugar-holic

第9章 必死だねぇ

あ。倉田くん、ちょっとイラッとしてる。

倉田くんの態度に、頬が緩んだ。

何だかんだ言っても、浅野社長には弱いんじゃない?

すると、

「じゃあそれまで、梢さん、話し相手になってくれるかな?」

「え?…あ、はい。喜んで」

まぁ、いいか。

気分転換になるかも。

「じゃあ倉田くん、頼んだよ」

「分かりました。お待ちください」

営業部に戻ろうとしていたので

「あ。優菜ちゃんに、私がミーティングルームにいるって伝えておいて」

倉田くんに伝言を頼むと、社長が

「梢さんは何処かに行く予定だったの?」

「休憩です。コーヒーでも飲もうかと」

「じゃあ、ご一緒してもいいですか?」

「あ、はい。私が淹れたので良ければ」

「まさか…バリスタの資格まで持ってる?」

「さすがにそれは無いです」

くすくすと笑いながら受け答えして、社長にミーティングルームで待ってもらう。

給湯室でコーヒーを淹れて、ミーティングルームのドアをノックした。

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