
弱く儚く。
第2章 出会いは突然で。
でも、寝るのにはまだ早いな‥。
「な、なぁ?宇汰?」
と、急に唯人が俺の袖をひいた。
「ん?」
少し言いずらそうに身体をよじらせる唯人。
え?どうしたんだ?
「少し話さない?」
「えっ別にいいけど。」
唯人の雰囲気が急に変わったのは気になったが、
それほど深く考えなかった。
二人で、リビングまで戻り
ソファーに座る。
「よいしょっ‥」
「ふー‥」
二人とも思い思いに脱力する。
しばらくの沈黙が続いた。
心地のいい沈黙だったのは何故だろうか?
俺にはよくわからなかった。
「あのさ、宇汰が泣いてた理由聞いちゃ駄目か?」
