
弱く儚く。
第4章 気持ち
自分の気持ちに素直になるのって気持ち良いな。
「あ、あのさ‥ありがとな」
ずっと好きだって抱き締めてくれる人が欲しかった。
母さんが死んでから、そんなこと言ってくれる人いなかった。
そりゃ、もう小さな子供じゃなかったからそこまでじゃなかったけど、やっぱり欲しかった。
「ん?なにが?」
でも、唯斗は簡単にくれたんだ。
俺にちゃんと届けてくれた。
懐かしい温もりを
「いや…なんでもない」
俺は精一杯笑った。
いつかは唯斗の悩みも考えてることも知りたいな
俺もしっかり言えるようにしないと。
自分の夢と勝手な願望。
「そっか、あ!じゃあ今日はどっか遊びにいこうか!」
それはいわゆる…デートですか?
「おう!どこいくんだ?」
唯斗は完璧なスマイルを見せていった。
「秘密っ!」
あぁ、知りたいな。唯斗の全部。
