
弱く儚く。
第5章 唯斗の好きなのもの。
どこに行くんだろう。
のんびりといつもの通りを歩き駅に着いた。
「なぁ、どこにいくんだ?」
唯斗はニコニコしたまま首をかしげるだけ。
可愛いけどさーなんかなー
どこに行くのかわからないとかなり不安‥。
数十分電車に揺られると、目的地近くの駅に着いたのか降りるよ?と言って手を握ってくれた。
めちゃくちゃ恥ずかしいのに、手を離したくはなかった。
そっと握り返すことしか出来なかった。
「ほら!着いたよ!」
駅からまた数分歩いて、唯斗は動物園の前で立ち止まった。
え?動物園?
「ここに行きたかったのか?」
「うんっ!あ、あの‥ね‥俺、可愛い動物好きなんだよね‥」
物凄く言いずらそうに、ごもごもしながら言う唯斗は俺の奥にある理性をことごとく崩しにかかる。
なんとか持ちこたえながら、笑った。
「なんでそんなに恥ずかしがるんだ?いいじゃん。行こうぜ!」
「ありがと…。じゃあチケット買いに行こー!」
走り出した唯斗を追いかけて自分も走る。
なんで、唯斗は時々凄い寂しそうな顔をするのだろう。
「待てよー!」
でも今はそんなこと考えるよりも追いかけなきゃだな。
唯斗はすぐにでもいなくなってしまいそうだ。
なんとなくだけど、そんな感じがするのだ。
「宇汰ー!」
こっちに笑顔で手を振る唯斗。
絶対離さないからな。
のんびりといつもの通りを歩き駅に着いた。
「なぁ、どこにいくんだ?」
唯斗はニコニコしたまま首をかしげるだけ。
可愛いけどさーなんかなー
どこに行くのかわからないとかなり不安‥。
数十分電車に揺られると、目的地近くの駅に着いたのか降りるよ?と言って手を握ってくれた。
めちゃくちゃ恥ずかしいのに、手を離したくはなかった。
そっと握り返すことしか出来なかった。
「ほら!着いたよ!」
駅からまた数分歩いて、唯斗は動物園の前で立ち止まった。
え?動物園?
「ここに行きたかったのか?」
「うんっ!あ、あの‥ね‥俺、可愛い動物好きなんだよね‥」
物凄く言いずらそうに、ごもごもしながら言う唯斗は俺の奥にある理性をことごとく崩しにかかる。
なんとか持ちこたえながら、笑った。
「なんでそんなに恥ずかしがるんだ?いいじゃん。行こうぜ!」
「ありがと…。じゃあチケット買いに行こー!」
走り出した唯斗を追いかけて自分も走る。
なんで、唯斗は時々凄い寂しそうな顔をするのだろう。
「待てよー!」
でも今はそんなこと考えるよりも追いかけなきゃだな。
唯斗はすぐにでもいなくなってしまいそうだ。
なんとなくだけど、そんな感じがするのだ。
「宇汰ー!」
こっちに笑顔で手を振る唯斗。
絶対離さないからな。
