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弱く儚く。

第2章 出会いは突然で。




で、俺はアイツのリビングに座り込んでいた。

やってしまった‥。

来てしまった‥。


「はぁ‥。」


「ため息つくと幸せ逃げてくぞ?」


お前が俺にとっちゃ不運だよっ!!

何が幸せだ!

幸せなんてねぇーよっ!


「ほれ、まだだろ?夕飯。カレー食べれるか?」


急に目の前に出されたのはカレーライス。


カレーのいい匂いが鼻をかすめる。

腹減ってきた‥。

「う‥あ‥あぁ。いいのか?」

食欲には勝てねぇ。

「ははっ‥もちろん。」


笑われたってことよりも、お腹が空いてしまっていて

何も言わずカレーライスを口に運んだ。


「うまっ‥」

なんだこれ‥。

「そーだろ?」

何も言えない‥。

美味すぎる‥。


‥‥‥はっ!‥ダメだっ!!

餌付されたみたいになるっ!!


「か、帰るっ‥!ご馳走様。」

勢いよく立ち上がると、頭をさげてそう言った。

「まって、何処に帰るの?」

「えっ‥」


何も知らないくせに、俺の弱い所を知ったかのように弱いところをついてくる。


本当に怖いな。


「赤の他人だろっ!!なんでっ!」

「俺は知ってたもん。お前のこと。」

意味わかんねぇんだよ‥。


お前といると心臓変に痛むし、

頭ん中乱されるし、


もう、やめてくれ。




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