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第4章 頭の中の甘い思い出

だんだんお酒が進んでいって
話すのにも慣れてきた。

中野さんは今度はイチゴを一口かじって
シャンパンの入っているグラスに
イチゴを沈めた。

黄金色のシャンパンが泡を
ポコポコポコとたてて、真っ赤に
熟したイチゴを歓迎しているみたいだった。

「これは女の子がしているのを見て知ったんだけどさ、意外に美味しくてね。」

そういって中野さんは私に苺を一粒
渡してくれた。

女の子ってどんな人なんだろう?
私は中野さんの頭の中に残っている
女の子に嫉妬した。

中野さんの目を見つめながら、
私はゆっくり苺をかじって、
シャンパングラスの中に落とした。

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