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硝子のルージュ

第2章 #2 忍びよる影

仕事の中休み、穂積がふらりとやって来た。

「よぉ」


「用宗…」


あまりにも珍しいので目を丸くして穂積を見つめる。


「そんなに珍しいか?」


「あ…あぁ、あまり見ないもんだから」

むすっとした表情で睨み付けるので千種は戸惑いを隠せない口調で話す。

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