
残飯ガール
第2章 イケメンの秘密
おいしい……やっぱおいしい……。
こんなに色とりどりのお弁当をいっぱい食べれるなんて……。
「あ」
あ……?
突然久我くんの声がしたかと思うと、あたしの目の前に手が伸びてきた。
「!?」
その手の指は、サッとあるものを掴んでいく。
「あっ……」
それは卵焼きだった。
あたしの…大好きな……卵焼き!!
「ああ~~!!」
その卵焼きはあっさりと久我くんの口の中へと消えていった。
「卵焼き食べたかったのに!!」
「俺も卵焼きは大好物なんだよね」
なんて勝手なやつ!!
人を残飯処理係にしたくせに…
自分は好きなものだけ食べるなんて!!
もう残飯処理係なんて辞めてやる…!!
