
残飯ガール
第2章 イケメンの秘密
「ごめんなさい! 大丈夫!?」
あたしは慌てて華奢な女の子の手を引っ張ろうとした。ふと、彼女の足元に転がっているお弁当箱が目に入る。
あれ? このお弁当箱……
「綾、なにしてんだよ」
その時。
背後から聞き覚えのある声が響いた。
振り返ると、そこにはお弁当箱を3つ持った久我くんが立っていて…
「なんでもないの、ちょっと転んじゃった」
綾と呼ばれた女の子は、笑いながら立ち上がる。
「転んだ…?」
久我くんは眉をひそめた後、あたしの方をチラッと見た。
でも、すぐに目をそらす。
「……気を付けろよ」
そう言うと、久我くんは床に転がっていた綾さんのであろうお弁当箱を拾った。
「わり、ちょっと通して」
久我くんはあたしの方を一切見ずに周りに声をかけた。
久我くんが部室に入ると、当たり前のように綾さんも部室に入っていく。
