
残飯ガール
第3章 もう少しだけ…
「ちょっと笑いすぎじゃない…?」
そんなに日の丸弁当がおかしいか!
あたしは段々ムカムカしてきて、大口開けてご飯を放り込んだ。
「だってよ、今時、日の丸弁当とか…」
「しょうがないでしょ、あたし料理できないんだから!」
「は? 自分で作ってんの?」
「お母さん、忙しいから」
「……そっか」
久我くんはコホンと咳払いすると、3箱積んだお弁当をあたしの前に持ってきた。
「それだけじゃ足りなさそうだから、これも食べていいぞ」
「えっ…」
「これが目当てで来たんだろ? しょうがねぇから食わせてやる」
「……」
なんでそんな上から目線なの!
「そうだね、捨てられちゃうのは可哀想だから、あたしが美味しく食べてあげる」
あたしがそう言うと、久我くんはムッとした。
それを見て、ニヤリと笑みがこぼれる。
「じゃあ遠慮なくいただきまーす!」
あたしはすべてのお弁当の蓋を開けた。
「……ん?」
モワアッと一瞬変な匂いがする。
「どうした?」
「何か……匂わない?」
あたしと久我くんはお弁当を凝視した。
「たくわん入ってるからじゃね?」
「あ、ほんとだ」
よく見ると小さなお弁当のわりに、半分くらいたくわんが敷き詰められていた。
「久我くん、たくわん好きなの?」
「別に」
よく見ると、今日のお弁当はどれも質素だった。
