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残飯ガール

第5章 もう食べられません

「もう一個もらうね~」

「えっ…瑞希? なんでそこにいるの?」


可愛いイケメンが再び唐揚げをつまんで食べようとした時、綾さんが険しい顔をしてこっちに歩いてきた。


「やっほ、あーや」


可愛いイケメンは綾さんに向かってニカッと笑う。


『あーや』って……。


「は? 瀬戸? なに勝手に唐揚げ食べてんだよ、それ細野のだぞ!」



焼き肉を食べていた久我くんも慌てて振り向いて、可愛いイケメンに注意する。


瀬戸瑞希……

そっか、この人あとから来るって言ってた久我くんのバンド仲間の……。



「いーじゃん、こんなにいっぱいあるんだし~」



そう言って可愛いイケメンの瀬戸くんは、マイペースにあたしの唐揚げをまたパクッと口に放り込んだ。


「ん~おいしいねぇ、子ブタちゃんの唐揚げ」

「……あの」

「おい、瀬戸。なんだよそれ、失礼だろ」


久我くんが瀬戸くんを睨み付ける。


「え~子ブタちゃんは子ブタちゃんじゃん。可愛いじゃん」


全くわけのわからないことを言うと、瀬戸くんはいきなりあたしのほっぺたをツンツンした。


「!?」

「うん、プニプニして可愛い」

「!?!?」



あたしが目を丸くしてフリーズしていると、不機嫌な顔をした久我くんがドカッと瀬戸くんの隣に座ってきた。



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