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誰かお願いつかまえて

第6章 ペットでもいいから



「よくないんです!
全く、川端さんは全然分かってません!」


そう言って背を向けて歩き出した南を見て、思い出した。



「南!」



「…なんですか?」

さもめんどくさそうに戻ってくる南。



「これ、幸村と2人で食べていいから」

そう言って渡したのは昨日の紙袋。


「?
…ありがとう、ございます…?」


首をかしげながら自分のデスクに向かう南を見て安堵した。




これで、よかったんだ。




最初からこうすればよかった。






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