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先生…お願い。早く治して・・・

第15章 検査

石川先生は執事の宮田に連絡を済ませると診察室に戻ってきた。



「じゃあ、始めようか。こっちに来てくれる?」



不安で押し潰されそうだった。

今にも泣きそうな顔で診察用のベットの前に行った。
先生は私の顔を覗き込み、とても優しい口調で、

「大丈夫だから。途中で宮田君に付いていて欲しくなったら言いなさい。呼んであげるから」


私は『うん。』と頷いた。

先生は私の頭をポンポンと優しく叩くと



「よしっ。じゃあ、上は下着を外してね。ただ上にTシャツは着ていいよ。下は悪いが全部脱いでくれるかな。」



『……えっ?!! ぜん…ぶ…?』

あまりの衝撃な発言に心臓が止まりそうだった。


先生は平然とした顔で、ベットの周りのカーテンを閉めると、


「脱いだらここに横になって!タオルは体に掛けて、準備出来たら声掛けてくれるかな」


『……。』


私はカーテンの中で、かなり動揺していた。



どうしよう………。


全部脱ぐ?

何されるの?




意を決して言われた通り、ブラをとり、下は…全部脱いだ。



ベットに横になると全てを隠すように足先から首までしっかりとタオルケットで体を隠した。

こんな格好、嫌………。


怖いよ…。 嫌だよ…。何するの?。。


少しすると、カーテンの外から


「もう入っても大丈夫かな?」


と石川先生の声が聞こえた。


『………。』

怖くて、不安で声が出なかった。


「いい?入るよ。」

そう言ってカーテンを開け、中に入った。

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