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超ROCK(笑)!!

第6章 フレット6 ネガティヴ進行形 聖蘭編はじまる

はぁ…
なんであんなこといってしもうたんやろ。
どうしても行き詰まった時の夕方の公園は落ち着く。
いずれぶつかるとは思っていたけどまさか今日とは思わんかった。
「コンビニでお菓子もジュースも買ったし、反省会や。いいアイデアが出るまで帰らへんで…。」
ブランコに乗りながら一人考える。
ギターはここまで練習して来たのに辞めてしまったら勿体無い。
だからと言って歌えるのはうちしかいない。
透真は歌うけどメインには入らん言うてた。ギターもボーカルもなんて欲張りすぎたんやろか。
両方続けたいのにこれ以上続けられへん…。
「あの、ちょっとええですか?」
顔をあげたら知らない女の子。…でもどこかで見た事ある気がする。
「この前のライブ見よった!めっちゃよかった♪坂上さんやろ?あたき一組の藤井鈴子ばい。隣よかと?」
全くわからない語尾をつけるほわほわした少女。どうしよう、いまはダメだなんて言えない。

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