Transcribe the Imagination
第11章 *Pandora's box
「汗、ベタベタですね」
「え、あ、そうだね」
櫻井君の手が僕に触れた。
そこから熱が繁殖して身体を支配しそう。
「大丈夫ですか?顔、赤いですよ」
「あ、大丈夫だよ」
「熱かもしれないですよ」
額に温い櫻井君の手。
「熱……くはないですね」
「ね。大丈夫だって」
櫻井君の手を額から下ろす。
こんなことしてたらドキドキが止まらない。
心臓が持たないよ。
「智さん、お風呂入りましょうか」
「あ、うん」
ベッドから下りて風呂場に向かおうと思ったら、
今更ながら自分の家じゃないことに気付いた。
僕ん家より、なんか……汚い。凄く汚い。
「櫻井君」
「はい」
「ココ、どこ?」
縋るような気持ちで櫻井君を見つめた。
「あ、覚えてないんですか?俺ん家です」
「え」
ココって、櫻井君の家?
「足、気をつけてくださいね」
「え?気をつけ……」
「もしかしたら硝子の破片とか……」
櫻井君って意外とズボラ?
いや、でもあんな綺麗な彼女が……。
そうだ。櫻井君には恋人がいるんだ。
ドキドキなんかしちゃいけない。
「智さん?」
「ごめんね、櫻井君。僕、帰る」
「え、あ、そうだね」
櫻井君の手が僕に触れた。
そこから熱が繁殖して身体を支配しそう。
「大丈夫ですか?顔、赤いですよ」
「あ、大丈夫だよ」
「熱かもしれないですよ」
額に温い櫻井君の手。
「熱……くはないですね」
「ね。大丈夫だって」
櫻井君の手を額から下ろす。
こんなことしてたらドキドキが止まらない。
心臓が持たないよ。
「智さん、お風呂入りましょうか」
「あ、うん」
ベッドから下りて風呂場に向かおうと思ったら、
今更ながら自分の家じゃないことに気付いた。
僕ん家より、なんか……汚い。凄く汚い。
「櫻井君」
「はい」
「ココ、どこ?」
縋るような気持ちで櫻井君を見つめた。
「あ、覚えてないんですか?俺ん家です」
「え」
ココって、櫻井君の家?
「足、気をつけてくださいね」
「え?気をつけ……」
「もしかしたら硝子の破片とか……」
櫻井君って意外とズボラ?
いや、でもあんな綺麗な彼女が……。
そうだ。櫻井君には恋人がいるんだ。
ドキドキなんかしちゃいけない。
「智さん?」
「ごめんね、櫻井君。僕、帰る」