Transcribe the Imagination
第17章 *Soap bubble
「俺は何て呼んだらいいかな?」
「へ?」
「皆みたいに、にのにゃんとは呼びたくないんだよね」
松本先輩が腕を組んで考え始めた。
「え、は、はぁ…」
今更、意識しちゃって、
ぎこちなくなり始めた。
「呼び捨ての人っている?」
「…いないです」
二宮と、呼ぶ人はもういない。
だから、呼び捨てで十分嬉しかった。
「じゃ、和也で」
「は、は………え!?」
苗字じゃなくて、名前!?
「え、ダメだった?」
「そ、そんなこと、は、ない、です」
テンパり過ぎて、
普通に喋れなかった。
「なら、よかった」
松本先輩は、こんな格好いいことを普段からしてるのかな。
俺以外、にも?
いや、それは当たり前だよね。
松本先輩は、優しくて、
それで、大ちゃんの恋人、で……。
「和也」
「は、はいっ」
「智が言ってたの、嘘なんだよね」
「え?」
「智には言うなって言われてるんだけど
やっぱ嘘はつけないから、さ…」
て、ことは。
「恋人関係じゃ…」
「違うよ」
ふぅ、と安堵の息を吐いた。
「へ?」
「皆みたいに、にのにゃんとは呼びたくないんだよね」
松本先輩が腕を組んで考え始めた。
「え、は、はぁ…」
今更、意識しちゃって、
ぎこちなくなり始めた。
「呼び捨ての人っている?」
「…いないです」
二宮と、呼ぶ人はもういない。
だから、呼び捨てで十分嬉しかった。
「じゃ、和也で」
「は、は………え!?」
苗字じゃなくて、名前!?
「え、ダメだった?」
「そ、そんなこと、は、ない、です」
テンパり過ぎて、
普通に喋れなかった。
「なら、よかった」
松本先輩は、こんな格好いいことを普段からしてるのかな。
俺以外、にも?
いや、それは当たり前だよね。
松本先輩は、優しくて、
それで、大ちゃんの恋人、で……。
「和也」
「は、はいっ」
「智が言ってたの、嘘なんだよね」
「え?」
「智には言うなって言われてるんだけど
やっぱ嘘はつけないから、さ…」
て、ことは。
「恋人関係じゃ…」
「違うよ」
ふぅ、と安堵の息を吐いた。