無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「会長、んな怒んなって」
「怒ってないし」

潤がふざけながら、肩を組んでくる。

「ちょ、潤、やめなって」
「何でよ」
「か、勘違いさ、される」

周りに恋人って思われるかもしれない。

「ふっふははっ会長そんなこと思ってんの？」
「あ、当たり前だろ！」

恋人みたいなことしてんだぞ？
勘違いされたら潤は迷惑だろ？

俺みたいな頭固いヤツは、さ……。

「会長ってさ」

潤の顔が近付いて唇が触れ合う寸前で止まる。

「へっ！？あ、な、何だよっ」

息が潤に掛かってそうで、口臭が気になる。



「本当は可愛いでしょ？」



「っ！！」
「ほら、顔、真っ赤♡」

頬をツンツンと突付かれる。

「か、可愛い訳、な、ないだろ！」

顔が赤いと言われ、恥ずかしくなる。
しかも、頬を突くなんて……。

「そのリアクション可愛い♡」

チュッと頬にキスされる。

「な、ななな！」
「やっぱ会長可愛いなあ♡今日は予定変更！」

潤に手を握られる。

「え、へ？あ、ちょ、潤ーー！」

全力で走って潤に付いていく。