Transcribe the Imagination
第20章 *I love beginner
「せ、せ、先生?」
「嘘だよ、アホ」
……くっそ。
死ねばいいのに。死ね。
「俺さ、男の相談とかどうでもいいんだけどさ、お前の相談なら聞いてやっても…」
「黒谷先生、いや、二宮さん」
「ん?」
「恋愛、したことないんですよね?」
俺、いいこと考えちゃった。
「ああ?そーだよ、悪いか」
椅子にドカッと座る。
俺はその椅子の背もたれに手をつく。
「え?」
「はい、悪いです」
「ああ?」
立ち上がろうとする二宮さんの額を弾く。
すると、そのまま椅子に戻る。
「なっ…」
「とっても悪いですね。」
「な、なんで素人のお前にそん――」
「俺と、擬似恋愛しますか?」
「へ!?」
高い声だった。
「二宮さん、意外と打たれ弱いですよね?」
黒いネクタイをスーと撫でる。
「は、はあ!?そ、そんなわ――」
「そんなわけ、ないんですか?」
微笑って二宮さんを見ながら、
ネクタイにちゅっと音を立ててキスをする。
「嘘だよ、アホ」
……くっそ。
死ねばいいのに。死ね。
「俺さ、男の相談とかどうでもいいんだけどさ、お前の相談なら聞いてやっても…」
「黒谷先生、いや、二宮さん」
「ん?」
「恋愛、したことないんですよね?」
俺、いいこと考えちゃった。
「ああ?そーだよ、悪いか」
椅子にドカッと座る。
俺はその椅子の背もたれに手をつく。
「え?」
「はい、悪いです」
「ああ?」
立ち上がろうとする二宮さんの額を弾く。
すると、そのまま椅子に戻る。
「なっ…」
「とっても悪いですね。」
「な、なんで素人のお前にそん――」
「俺と、擬似恋愛しますか?」
「へ!?」
高い声だった。
「二宮さん、意外と打たれ弱いですよね?」
黒いネクタイをスーと撫でる。
「は、はあ!?そ、そんなわ――」
「そんなわけ、ないんですか?」
微笑って二宮さんを見ながら、
ネクタイにちゅっと音を立ててキスをする。