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Transcribe the Imagination

第21章 *Stoic collapse

「え、ワイン?」
「うん。なんかちょうど」

帰り道にいいワインが安かったから、
潤の為に買ってきてしまった。

「え、でも翔さんワインダメじゃん」
「うん、だから潤に」

俺はワインが好きなのに飲めない。
何故かと言うと一口で酔ってしまうから。

「え、でも俺、何にも用意してない…」

いやいや。
俺は用意してたんじゃないから。

でも、いっか。

「じゃ、潤がいい」
「え?」

「潤は用意してくれたじゃん」

口を開けたままの潤の頭を撫でる。

「ちゃんとお風呂まで入ってさ♡」
「そ、それはっ!!」
「違う、なんて言わせないよ♡」

帰ってきて早々、盛ってしまった。

「え、でも翔さん、風呂っ」
「そんなん、終わったあと潤と…」
「入らないよ!!」

手を引いて寝室に向かう。
潤はその間も嫌だの、アホだの言い続けた。

「潤は俺が嫌?」

訊いてみると潤は耳まで赤くした。
そして首を横に何度も振った。

「じゃ、しようねー♡」
「お、俺は子供かっ!」

再び頭を叩かれた。

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