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Transcribe the Imagination

第3章 *Cream puff

恥ずかしくて顔を隠したくなる。

「や、じ、潤、離してっ!」
「会長、エッロいねえー」

不信な笑みを浮かべて、舌なめずりをした。

「ひぃっ」

犯される恐怖が湧き上がってくる。

「会長」

手を握る力が少し強くなる。

「俺のこと、怖い?」
「こ、怖いよ!」
「逃げたい?」
「うん、逃げたいよっ!」

俺、何言ってんだろ。
期待しちゃってる癖に。

何で、違う言葉ばかり出てくるんだ?

「泣くほど、嫌?」

急に手を離されて、涙を拭ってくれる。

「じ、潤……」
「俺、会長が好きなんだよ」

瞼にキスが落とされて、
ビクッと体が反応してしまった。

「ね、会長は?」

さっきまで目が怖かったのに、
何でそんなに急に優しい目をするの?

「教えて?」

そっと手を握られる。

潤の手…大っきい。
同じ男なのに。

男らしいゴツゴツした手。

「じ、潤」
「ん?」

何か溶けそう。
握られてる手から溶けていきそう。

「会長?どうした?」
「す、好き……」

潤が嬉しそうな笑顔を浮かべた。

「って、言ったらど、どうする?」

あまりにも可愛くないことを言った。

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