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Transcribe the Imagination

第23章 *Cute that child

………目がシバシバする。
パソコンと機材に向かって、既に半日。

「はぁ…三時間はキツい……」

バラエティ番組の三時間スペシャルの編集を任された。

「相葉ー、出来たー」
「あぁ?」

編集室に入ってきたのは、二宮。

「うわっ、目の充血スゴイねー」
「昨日は寝れてないんだよ」

嵐のように去っていった櫻井さんのことが
気になりすぎて。

「ふーん、はい、ソフト」
「あー、ありがと」

二宮は、某パソコン会社の職員。
だから、便利なソフトを造って俺にくれる。

「俺も手伝おうか?」
「部長はなんて?」
「いいって♡」

ピースサインをして、ニカッと笑う二宮。
コイツは、昔から変わらないな。

「じゃ、刺激物買ってくる」
「いってらー」

ヘロヘロになりながら、編集室を出る。

近くに社員用の売店がある。
そこでフリスクをいつも五つ買っている。

「ちは」
「おー、お疲れー」
「いつもの」
「今日はいつも以上に疲れてんな」
「わかります?」

「はい、フリスクとおまけ」
「え?」

袋を見ると、
いつものフリスクと、アクエリアスが。

「あぁ…」
「頑張れよ、次期部長♪」
「お世辞もそこまでくると喜べますわ」
「だっろー♪」

売店の大さんと話して、編集室に戻る。

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