Transcribe the Imagination
第23章 *Cute that child
「じゃーね、相葉」
「ありがと」
二宮が帰る頃にはいつも、
編集内容が楽になってくる。
「ふぅ……二人共、お疲れ」
「お疲れ様です」
「お先に失礼します」
二人が出ていくのを見送り、
俺はまた機材に向かう。
「あと少し……」
結局、三時間の編集に十七時間。
今回のバラエティ番組には、編集を一番困らすアイツが出ていた。
まぁ、面白いから仕方ないけど。
仕事を終えて、編集室から編集部に歩く。
荷物を取りに戻らないと。
「お疲れさまです」
「おー」
挨拶だけして、テレビ局を出る。
「雅紀」
「………え」
正面玄関に停まっている一台の車。
「迎えに来た」
「は?え、さ、櫻井さん!?」
「翔、でいい」
俺を引っ張る翔の背中。
幻覚なのか、耳が赤くなってる気がした。
―――――
結局、車に乗せられた。
「雅紀ん家行っていい?」
「別に……」
今日は凄く寝たい気分なんだけど。
「じゃ、リベンジする」
「あー、うん…」
ゲームする元気もないかもしれない。
ハッキリ断ればいいのに。
なのに、断われない自分がいた。
「ありがと」
二宮が帰る頃にはいつも、
編集内容が楽になってくる。
「ふぅ……二人共、お疲れ」
「お疲れ様です」
「お先に失礼します」
二人が出ていくのを見送り、
俺はまた機材に向かう。
「あと少し……」
結局、三時間の編集に十七時間。
今回のバラエティ番組には、編集を一番困らすアイツが出ていた。
まぁ、面白いから仕方ないけど。
仕事を終えて、編集室から編集部に歩く。
荷物を取りに戻らないと。
「お疲れさまです」
「おー」
挨拶だけして、テレビ局を出る。
「雅紀」
「………え」
正面玄関に停まっている一台の車。
「迎えに来た」
「は?え、さ、櫻井さん!?」
「翔、でいい」
俺を引っ張る翔の背中。
幻覚なのか、耳が赤くなってる気がした。
―――――
結局、車に乗せられた。
「雅紀ん家行っていい?」
「別に……」
今日は凄く寝たい気分なんだけど。
「じゃ、リベンジする」
「あー、うん…」
ゲームする元気もないかもしれない。
ハッキリ断ればいいのに。
なのに、断われない自分がいた。