Transcribe the Imagination
第23章 *Cute that child
相葉雅紀は、俺の初恋の人。
小学生の頃、
俺は一人で祖父の家に行ったことがある。
「うえぇ、ここ、どこだよぉ…」
駅を出ると知らない道が広がっていた。
手元に地図はあるけどよく分からない。
「爺ちゃん、婆ちゃん……」
歩き疲れて、木陰で休んでいた。
だんだん、どうすればいいのか分からなくなって遂には泣いてしまった。
「うわわー!やっばい!!」
木の上から声が聞こえて、
沢山の青葉が音を立てて落ちてくる。
「え?え?」
俺は戸惑うしかなくて、木陰から離れた。
「うわわー!」
木の上から人が落ちてきた。
「いやーーー!!」
それはそれは、ホラーだった。
「いって……」
ブルブル震えながら、その人を見ていた。
「あれ?」
目がバッチリ合ってしまった。
「泣いてたの?」
肘と膝から血が流れてる。
て、ことはオバケじゃない?
「……うん」
「どうして?」
「爺ちゃんの家がどこか分からない…」
「お母さんは?」
「一人で来た」
地図をギュッと握りしめる。
「一人で来たの?すっげぇ!」
「え?」
「俺なんて、この町から一歩も出たことないんだぜ?スゴいなー、どっから来たの?」
「神奈川県」
「都会じゃん!!」
興奮する彼の肘と膝からは、
血がダラダラ流れている。
小学生の頃、
俺は一人で祖父の家に行ったことがある。
「うえぇ、ここ、どこだよぉ…」
駅を出ると知らない道が広がっていた。
手元に地図はあるけどよく分からない。
「爺ちゃん、婆ちゃん……」
歩き疲れて、木陰で休んでいた。
だんだん、どうすればいいのか分からなくなって遂には泣いてしまった。
「うわわー!やっばい!!」
木の上から声が聞こえて、
沢山の青葉が音を立てて落ちてくる。
「え?え?」
俺は戸惑うしかなくて、木陰から離れた。
「うわわー!」
木の上から人が落ちてきた。
「いやーーー!!」
それはそれは、ホラーだった。
「いって……」
ブルブル震えながら、その人を見ていた。
「あれ?」
目がバッチリ合ってしまった。
「泣いてたの?」
肘と膝から血が流れてる。
て、ことはオバケじゃない?
「……うん」
「どうして?」
「爺ちゃんの家がどこか分からない…」
「お母さんは?」
「一人で来た」
地図をギュッと握りしめる。
「一人で来たの?すっげぇ!」
「え?」
「俺なんて、この町から一歩も出たことないんだぜ?スゴいなー、どっから来たの?」
「神奈川県」
「都会じゃん!!」
興奮する彼の肘と膝からは、
血がダラダラ流れている。