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Transcribe the Imagination

第23章 *Cute that child

「相葉ー、どうだった?櫻井翔」

二宮が俺のコーヒーを飲んでいた。

「……まぁ」
「相葉さん、目、腫れてますよ」
「あー、寝不足だからかな……」

翔がいなくなった後も暫く泣いていた。
何故か分からないけど、涙が溢れた。

「仕事も終わりましたし、帰りましょうか」

平山さんが、
気を使ってそう言ってくれた。

「そうだねー、相葉、送るよ」
「あー、いいよ。大丈夫」

今、二宮と帰ったら、
全てを見透かされそうで恐かった。

「そう?じゃ、気をつけてね」
「ああ」

昨日は翔が迎えに来てくれたから、
電車代は浮いたけど……。

あー、そろそろ車買わないと。
免許だけ持ってても仕方ないしね。

「ふぅ……」

とりあえず、帰らないと。
いつも通り、正面玄関から出る。

「……え?」

昨日と同じ光景。
車の前に櫻井翔が立っている。

「翔?」
「あの…ご飯、一緒に、どうかな……」

今日、嫌われた筈なのに。
どうして?

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