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Transcribe the Imagination

第23章 *Cute that child

あの日から、一ヶ月。
翔とは会っていない。

無理させてるのは俺だと思って、
少し距離を置くことを提案したんだ。

そしたら、翔は無理して笑って
「うん、わかった」と言った。

メールや電話もすることはない。
ただ、時間が過ぎていくだけ。

「あぁーーー」

今日は編集室に泊まった。
多分、編集部は全員泊まっている。

今、24時間テレビが生放送されている。

明日のおさらい番組の為に、放送されたものから順に編集しているため寝る暇などない。

「しゃべくり、始まりました!」
「嵐の編集しろ!」
「おい!DAIGO密着はどうなってる!?」
「ギネスのまとめできました!!」

あっちこっちから、
いろんな声が聞こえてうるさい。

「平山さん……」
「え?あ、大変です!相葉さん、熱が!!」
「あはは、大丈夫、だ、よ……」
「何が大丈夫なんだよ」

いつもの助っ人の声。

「「二宮さん!!」」

「相葉は寝ろよ」
「え?何で、社員証?」
「編集部、二宮和也でーす」

助っ人が正社員に……。

「二宮、頼んだ……」
「はいよー」

フラフラになりながら、
仮眠室を借りて、大さんから冷えピタをもらい皆に申し訳ないと思いながら眠りについた。

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