Transcribe the Imagination
第3章 *Cream puff
「じ、潤」
逃げないといけないのに、逃げられない。
潤の目が「行くな」と俺を脅す。
「会長」
「な、なに」
怖い。潤、そんなに睨まないで。
「今日、一緒に帰ろ」
「え?」
「いいだろ?」
「ん、あ、まあ……」
「んじゃ待ってっから」
睨んだままの顔で去って行ってしまった。
「…はあ」
やっぱり怒ってるよな。
嫌いとか言っちゃったし。
ごめん。潤。
嫌いじゃなくて、好きなんだよ。
俺、潤が好きなんだよ。
好きになるつもりなんてなかった。
『ガラス、割ってみなよ』
『え!?無理無理無理!』
『じゃ、鏡からにする?』
『変わんないだろうが!』
『えー、会長、真面目ー』
『潤が不良なんだろ!?』
潤は俺が持ってないモノを沢山持っていて、
俺が持ってるモノを潤は持っていない。
まさに真逆だった。
共通点なんてひとつもない。
だからこそ、
俺は潤に惹かれたんだ。
人は自分の持っていないモノに惹かれる。
……ほら。
こんな冷静に判断できるのに。
潤が目の前にいると冷静な判断が出来ない。
その場の気持ちで動いてしまう。
逃げないといけないのに、逃げられない。
潤の目が「行くな」と俺を脅す。
「会長」
「な、なに」
怖い。潤、そんなに睨まないで。
「今日、一緒に帰ろ」
「え?」
「いいだろ?」
「ん、あ、まあ……」
「んじゃ待ってっから」
睨んだままの顔で去って行ってしまった。
「…はあ」
やっぱり怒ってるよな。
嫌いとか言っちゃったし。
ごめん。潤。
嫌いじゃなくて、好きなんだよ。
俺、潤が好きなんだよ。
好きになるつもりなんてなかった。
『ガラス、割ってみなよ』
『え!?無理無理無理!』
『じゃ、鏡からにする?』
『変わんないだろうが!』
『えー、会長、真面目ー』
『潤が不良なんだろ!?』
潤は俺が持ってないモノを沢山持っていて、
俺が持ってるモノを潤は持っていない。
まさに真逆だった。
共通点なんてひとつもない。
だからこそ、
俺は潤に惹かれたんだ。
人は自分の持っていないモノに惹かれる。
……ほら。
こんな冷静に判断できるのに。
潤が目の前にいると冷静な判断が出来ない。
その場の気持ちで動いてしまう。