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Transcribe the Imagination

第24章 *Perfect Mate

「うぶぃぇえええ」
「はいはい、泣かないの。和君」

よしよし、と兄ちゃんに宥められる。

「だってぇえええ、うぶぃぇえええ」
「はい、チーン」

ティッシュを鼻につけてくれた。
だから、チーンと鼻水を出した。

「はいはい、泣かないのー」
「まーくーん、うぇええー」

兄ちゃんの彼氏が俺を抱き締めてくれる。

「あー、和君可愛い♡」
「浮気されたぁあー、うぇええーえっ」
「和君、俺はいつでもウェルカムだよ!」
「雅紀」

兄ちゃんとまーくんこと雅紀は、
三年前から付き合っている。

俺と潤さんの方が、長いけどねっ!
て、言っても浮気してるんだよね……。

「まーくん、兄ちゃん、大好きっ」

俺、この二人の養子になりたい。
二人といれば幸せだもん。

潤さんが浮気するなら、
俺だって浮気してやる!!

「まーくん、ウェルカム?」
「ほら、本気にしたじゃん」
「いや、ごめんね。翔ちゃんに怒られちゃう」
「兄ちゃん、いい?」
「お前はバカか」

……俺には潤さんしかいないのに。

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