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Transcribe the Imagination

第25章 *Cameras and lights

「あ、そういや、新入部員が来るぞ」
「え、俺に後輩とか無理だよ」

首にぶら下げたカメラを、
起動させながら先輩になるのが嫌だと伝えた。

「仕方ないだろ」
「ちぇっ」

冬休みを経て、
少しばかり太った国分先輩にカメラを向ける。

「なんだよ」
「はい、チー」

ガララッ!

「ニノ、いま……ニノ」

太陽みたいな笑顔をした、
相葉君が俺に会いに来てくれた。

「相葉君!」
「おはよう、教室にいなかったから…」

パタパタと相葉君の前まで走った。

「おはよう」
「うん、おはよう」

相葉君と会うのは、元日以来。

「相葉君、今日から部活?」
「ううん、今週はないよ」
「やった♡」
「あ、国分先輩、お久しぶりです」

相葉君が今、国分先輩に気付いて挨拶をした。

「おー、朝から暑苦しいねー」

はっはっ、と空笑いをした。

「先輩、課題ってなんですか?」

今日一日で終えて、
今週は相葉君とデートしよっと。

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