テキストサイズ

Transcribe the Imagination

第25章 *Cameras and lights

「……どうも」

とりあえず挨拶だけした。

「あれ?雅紀は?」
「さあ……」

相葉君と一番に仲がいい櫻井。
きっと俺らの関係も知ってるんだろう。

「さっき、『ニノ知らない!?』って必死に探し回ってたけど。喧嘩したの?」
「まぁ、そんなもん」

鞄に弁当を仕舞って、
カメラを取り出す。

「あ、このカメラでいつも雅紀のこと撮ってたよねー」

つい、いつもの癖で相葉君専用のカメラを出してしまった。

慌てずにゆっくり仕舞って、
他のカメラを取り出した。

「え、雅紀のこと撮るんじゃ?」
「俺、写真部だから他の仕事もあるんだよ」

さっさと課題を済ませて、
早く帰ってしまおう。

―――――

「うん、オッケー」

いつも元気な国分先輩に覇気がない。

「先輩、どうしたの?」
「お前がまともに課題をこなすせいで調子が狂ってんだよ」
「うわー、先輩それひっどーい」

やっぱり、ここは落ち着く。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ