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Transcribe the Imagination

第25章 *Cameras and lights

「あ、二宮先輩っ」

せっかくの俺のホームに大野がやってきた。

「ちゃんと挨拶出来てなかったので、挨拶したいなーって思ってたんです!」

俺と同じくらいの背丈。
俺より可愛い顔立ち。
素直な愛されキャラ。

はぁ…。
俺とは丸っきり違うなぁ…。

相葉君は、
こういう子がきっとタイプなんだ。

「じゃ、挨拶がてら写真いいかな?」
「え!撮ってもらえるんですか!?」
「うん」

カメラを取り出して、
大野の顔にピントを合わせる。

「はい、チーズ」

パシャッ、ていい音がして
小さな画面に大野の笑顔が映る。

「二宮先輩、ありがとうございます!」
「あとで、現像するね」
「わぁっ、ありがとうございます♡」

オーラがハートみたい。

「あ、二宮先輩」
「ん?」

「俺、バスケ部密着することになったんです」

……バスケ部。

「そっか、頑張ってね」

しばらくは、会わなくて済みそうだ。

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