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Transcribe the Imagination

第3章 *Cream puff

「会長、そんな可愛いことしちゃうと犯すよ」

少し体を震わした潤がそう言った。

「犯して…いい……」
「え?」

驚いた声を上げて、俺と視線を合わせる。

「せ、せっかく…両想いになったから…その…」
「ん?付き合わなきゃ勿体無い?」

潤から言われたこと、
今ならよくわかるよ。

だって……

「も、勿体無い……」

俺、今同じ気持ちなんだもん。

「会長、ちょっと離れてくれる?」
「え?」
「いいから」

潤に言われて渋々離れた。
そしたら手を広げて

「会長、おいで」

と、満面の笑顔で言ってくれた。
また泣けてきて涙を拭いた。

「ほら、おいで?」
「じ、じゅんんーー」

泣き叫ぶような感じで潤の腕の中に収まる。

「会長、付き合おっか」
「うん、うんうんっ」

どうしよう。
涙が止まらない。

「会長、やっぱ可愛い」

涙を拭ってくれた。

「か、可愛くなんて…」
「それも可愛い♡」

頬を擦りつけ合った。

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