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Transcribe the Imagination

第1章 *Faint love

トーストを食べながら、
二人で話を始める。

「潤、今日休み?」
「うん」
「ちょっと付き合って」
「うん」
「ありがと」

ルームシェアをしてから、
もう三年もの月日が過ぎてる。

俺は、七つも年上のこの人が好きです。

「潤がいないと買い物出来ないの」
「へえ、それまたなんで?」

嬉しさを噛み締めながら、
顔に出ないように抑える。

「センスいいから♡」
「なるほど」
「うん」

智さんとルームシェアをしてるのは俺だけど、
智さんの心を持ってるのは翔先輩で。

「でも翔先輩に怒られちゃうんじゃ?」
「大丈夫大丈夫、凄い抱かれるだけだから」
「え!?」

思いっきり麦茶を吹き出しそうになった。

「潤、動揺すんなって」

少し口から出た麦茶を
ティッシュで拭いてくれた。

「だ、だって」
「その日はまた和と部屋交換だね」

翔先輩も七つ年下の和也と
ルームシェアしてる。

「俺、智さんがいい」
「……何それ、嬉し♡」

和也は苦手なんだ。
何でも見透かすから。

「でも潤と出掛けたいんだ」
「え?」

「俺、潤がいいの」

その言葉と笑顔に胸がキュッと苦しくなった。

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