Transcribe the Imagination
第1章 *Faint love
「潤、これは?」
「却下。」
「これ、可愛――」
「却下。」
「カッコ―――」
「却下。」
俺が余りにも却下ばかりしたから、
智さんが分かりやすく沈んでしまった。
「智さん…ごめん」
「ううん、俺が変なんばっかだから……」
確かに。
オバケ柄のTシャツ。
オバケ柄のズボン。
オバケ柄の………
「この柄、好きなの?」
「うん」
でも智さんには似合わないんだよな…。
どうしよう。
「あ」
奥の小物売り場に目を向けると、
同じ柄のネックレスを見付けた。
「智さん、ちょっと待っててね」
「うん、わかった」
そう言って笑った。
智さんに背を向けて、奥へと駆けた。
「何かお探しですかー?」
店員の声が耳に入ったけど無視して、
小物売り場に手を伸ばした。
チェーンを指に絡める。
これ、
智さんにプレゼントしたら喜んでくれるかな?
あ、でも翔先輩に抱かれちゃうのか……。
嫌だな。
「はあ……」
俺はどうしたらいいんだろ。
……買うだけ買ってみよ。
素早くレジで会計をして、
智さんのいる場所に戻った。
「却下。」
「これ、可愛――」
「却下。」
「カッコ―――」
「却下。」
俺が余りにも却下ばかりしたから、
智さんが分かりやすく沈んでしまった。
「智さん…ごめん」
「ううん、俺が変なんばっかだから……」
確かに。
オバケ柄のTシャツ。
オバケ柄のズボン。
オバケ柄の………
「この柄、好きなの?」
「うん」
でも智さんには似合わないんだよな…。
どうしよう。
「あ」
奥の小物売り場に目を向けると、
同じ柄のネックレスを見付けた。
「智さん、ちょっと待っててね」
「うん、わかった」
そう言って笑った。
智さんに背を向けて、奥へと駆けた。
「何かお探しですかー?」
店員の声が耳に入ったけど無視して、
小物売り場に手を伸ばした。
チェーンを指に絡める。
これ、
智さんにプレゼントしたら喜んでくれるかな?
あ、でも翔先輩に抱かれちゃうのか……。
嫌だな。
「はあ……」
俺はどうしたらいいんだろ。
……買うだけ買ってみよ。
素早くレジで会計をして、
智さんのいる場所に戻った。