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Transcribe the Imagination

第27章 ♡Indirect kiss

「あれ?」

時間ピッタリに来たのに、
どこにもニノの姿が見当たらない。

「おっかしいな…」

俺が集合場所を間違えたとか?
もしかしたら時間も……。

いやいや、そんなはずはない。

モヤモヤと考えていると、
後ろから目を覆われた。

「へ!?」

軽くパニックに陥った。

「だーれだ」
「え、あ、ええ?あ、ニ、ニノ?」
「ピンポーン、二宮和也でしたー」

背後からやってきたニノは、
くふふと微笑って満足そうだった。

「てか、雅紀来るの早くない?」
「え、ニノが遅いんだよ」
「てへ、バレちゃった」

いつもふざけてるニノが凄く可愛く見えた。

「じゃ、そろそろ行こうか」
「うん」

先を歩くニノについていく。

「ねえ、雅紀」
「ん?」
「隣、歩きなよ」
「え?」
「遊んでるのに離れてちゃ意味ないだろ?」

グイッと手首を引かれて、ニノの横に立つ。

「分かった?」

その言葉に俺は頷いた。

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