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Transcribe the Imagination

第28章 Transcribe the Imagination

――――数日後

「忘れもんないな?」
「うん、大丈夫」

今日は和也を送り出す日。

「忘れたとしても取り来る」
「そんなん、彼氏が許さないだろ」
「友達って言えば大丈夫」
「嫉妬深いかも」
「そんなことないよ」

微笑う和也は寂しそうだった。
ま、長くいた“友達”の元を離れるんだから当たり前か。

「じゃ気をつけろよ」
「うん、またね」

そう言ってるのに立ち去ろうとしない。

「早く行けよ」

笑いながら外へと押し出す。

「翔ちゃん、またね」
「おー、またな」
「絶対だからね」
「分かったから、いつでも来たらいい」

何故か泣きそうな和也をあやす。

「俺、毎日来ちゃうかもよ?」
「そんなん彼氏が許さねぇだろ」
「翔ちゃんのとこにずっといるかもしれないよ?」
「ん?それはちょっと困るな。」

そんなことになったら、
きっと俺がお前に惚れてしまう。

「てか早く行けよ」
「……っ」

ギュッと目を瞑って、
首を横に何度も振った。

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