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Transcribe the Imagination

第1章 *Faint love

「あれ?」

いたはずの場所に智さんはいなかった。

周りを見渡しても面影すらなくて、
凄いスピードで不安が駆け巡る。

智さん、モテるから……。
もしかしたら……

「ゆ、誘拐?」

怖くなって店から飛び出した。
すぐに面影を求めた。

いない。
智さんがいない。

「どこに……」
「や…もう……翔ちゃん?」

人混みの中、
雑音の中、智さんの声が聞こえた。

路地裏からだった。

『翔ちゃん?』翔先輩がいる。
見てはいけない。

ブレーキを掛けるけど、
好奇心の方が勝ってしまうのは人間の性で。

「やぁ、もう…ダメって、あっ」

翔先輩が智さんの胸の突起を舐めて吸ってる。
その行為に甘い声を上げる智さん。

「何?デート?」
「違っ、んんっ」
「潤、帰っちゃったかもね」

チューってさっきより強く突起を吸ってた。

「んんっ!し、翔ちゃ、ああっ」

智さんの足が
ガクガクと痙攣したみたいに震えた。

「イッた?やらし」
「翔ちゃんの、せいでしょ…」
「俺んとこ来なよ」

智さんは少し恥ずかしそうに頷いた。

ああ。
今日は帰ってこないのか。

そう感じたと共に、
自身のモノが勃ちかけてるのに気付いた。

俺、智さんが犯されてるとこ見て興奮してた。

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