Transcribe the Imagination
第5章 *Summer festival
「潤は?」
今度はじゃがバターの所で足を止めた。
「俺は演出家」
「知ってるよ。違くて、モテるかってこと」
「ああ…まあ、それなりにな」
ニヤッと笑う潤に肩パン。
「いって」
「少しは謙遜しろよ」
「あはは」
今度は俺がじゃがバターを受け取った。
「俺、モテるけど両想いにはなれないんだよ」
「え?告白すればいいじゃん」
そう言うと潤が深いため息をついて、
俺の頭に手を置いて笑った。
「これだから、天然さんは」
「天然じゃねえし!」
「はいはい、天然ちゃん」
髪を乱すように撫でられる。
「呼び方の問題じゃ…ってやめろー」
「雅紀はずっと変わんないね」
少し寂しそうに笑った気がして、
胸がズキッと音を立てた。
「潤」
「ん?」
「潤って誰が好きなの」
「は?」
「え?……あっ、言わなくてっ―――」
「俺が好きなのは、雅紀だよ」
まさかの返答で耳を疑った。
「え?」
これ、ドッキリ?幻聴?
「どっちでもないよ」
こ、怖えよ!
今度はじゃがバターの所で足を止めた。
「俺は演出家」
「知ってるよ。違くて、モテるかってこと」
「ああ…まあ、それなりにな」
ニヤッと笑う潤に肩パン。
「いって」
「少しは謙遜しろよ」
「あはは」
今度は俺がじゃがバターを受け取った。
「俺、モテるけど両想いにはなれないんだよ」
「え?告白すればいいじゃん」
そう言うと潤が深いため息をついて、
俺の頭に手を置いて笑った。
「これだから、天然さんは」
「天然じゃねえし!」
「はいはい、天然ちゃん」
髪を乱すように撫でられる。
「呼び方の問題じゃ…ってやめろー」
「雅紀はずっと変わんないね」
少し寂しそうに笑った気がして、
胸がズキッと音を立てた。
「潤」
「ん?」
「潤って誰が好きなの」
「は?」
「え?……あっ、言わなくてっ―――」
「俺が好きなのは、雅紀だよ」
まさかの返答で耳を疑った。
「え?」
これ、ドッキリ?幻聴?
「どっちでもないよ」
こ、怖えよ!