Transcribe the Imagination
第5章 *Summer festival
「おおー、本当に穴場だ」
「でしょ?誰もいな……」
これって凄い危険な雰囲気じゃない?
潤は俺が好きで……。
「も、戻ろ!」
「なんでよ。せっかく来たんだから」
潤と二人きりは危険だって!
何されるかわからない!
「皆も連れてくる!」
駆け出した俺の手を掴んで、
グイッと後ろに引かれた。
「ちょ、じ―――」
唇が重なっていた。
ぷにっとしてて、意外と気持ちい……て。
ドンッ!
力を込めて潤から体を離す。
「何してんの……」
「キス」
「分かってるよ…なんで…どうして……」
「そんなの好きだからに決まってる」
潤は真剣だった。
真剣の時の目は鋭くて忘れられない。
「雅紀、好きだ」
少しずつ近付いてきて、
ついつい俯き気味になってしまう。
「き、急に言われてもっ……」
「ならフッて」
「……え?」
言葉に驚いて勢い良く顔を上げる。
「フッてくれたら何もしない」
「ほ、本当?」
少し良心が傷んだけど、安心した。
「でも」
安心しきった表情で潤を見つめた。
「もう二度と会わない」
俺の中で何かが音を立てた。
「でしょ?誰もいな……」
これって凄い危険な雰囲気じゃない?
潤は俺が好きで……。
「も、戻ろ!」
「なんでよ。せっかく来たんだから」
潤と二人きりは危険だって!
何されるかわからない!
「皆も連れてくる!」
駆け出した俺の手を掴んで、
グイッと後ろに引かれた。
「ちょ、じ―――」
唇が重なっていた。
ぷにっとしてて、意外と気持ちい……て。
ドンッ!
力を込めて潤から体を離す。
「何してんの……」
「キス」
「分かってるよ…なんで…どうして……」
「そんなの好きだからに決まってる」
潤は真剣だった。
真剣の時の目は鋭くて忘れられない。
「雅紀、好きだ」
少しずつ近付いてきて、
ついつい俯き気味になってしまう。
「き、急に言われてもっ……」
「ならフッて」
「……え?」
言葉に驚いて勢い良く顔を上げる。
「フッてくれたら何もしない」
「ほ、本当?」
少し良心が傷んだけど、安心した。
「でも」
安心しきった表情で潤を見つめた。
「もう二度と会わない」
俺の中で何かが音を立てた。