Transcribe the Imagination
第5章 *Summer festival
俺が潤をフッてから早一年。
今日は夏祭り。
時間の流れは変わらないはずなのに、
ずっと遅く重く感じた。
去年の今頃は矢口に絡まれてたな…。
穴場神社のベンチに腰を掛けていた。
潤と会ったの三年ぶりだった。
三年なんてすぐ過ぎた。
でも、今年は長かった。
こんなに長い一年を過ごしたのは初めてだ。
今年は同窓会なんてしてないから、
未だに地元にいる矢口と佐藤くらいしかこの祭りには来てないんだろうな。
矢口は奥さんと息子のたっくんと、
佐藤は綺麗な彼女と。
……。
何だよ。独り身俺だけじゃん。
「はぁ……」
……潤に会いたいな。
「え、今何考え……違っ、違うからっ!」
ていうか、潤はロンドンだし!
日本に用事なんてあるわけないし!
……でも、メールくらいはいいよね。
スマホを取り出して、メールを打つ。
〔会いたい〕
一言だけ。これだけね。
余計なことは言わないようにしないと。
墓穴掘りそ。
モヤモヤと考えながら、メールを送信した。
今日は夏祭り。
時間の流れは変わらないはずなのに、
ずっと遅く重く感じた。
去年の今頃は矢口に絡まれてたな…。
穴場神社のベンチに腰を掛けていた。
潤と会ったの三年ぶりだった。
三年なんてすぐ過ぎた。
でも、今年は長かった。
こんなに長い一年を過ごしたのは初めてだ。
今年は同窓会なんてしてないから、
未だに地元にいる矢口と佐藤くらいしかこの祭りには来てないんだろうな。
矢口は奥さんと息子のたっくんと、
佐藤は綺麗な彼女と。
……。
何だよ。独り身俺だけじゃん。
「はぁ……」
……潤に会いたいな。
「え、今何考え……違っ、違うからっ!」
ていうか、潤はロンドンだし!
日本に用事なんてあるわけないし!
……でも、メールくらいはいいよね。
スマホを取り出して、メールを打つ。
〔会いたい〕
一言だけ。これだけね。
余計なことは言わないようにしないと。
墓穴掘りそ。
モヤモヤと考えながら、メールを送信した。