Transcribe the Imagination
第5章 *Summer festival
花火まであと10分。
潤にメールを送って7分。
……そりゃそうだよ。
潤はロンドンだし。忙しいし。
こんな田舎の祭りになんて来るはずない。
「やっぱ、そうだよな…」
「何が?」
一番聞きたかった声。
「え……潤?」
「カキ氷、食べる?」
去年と同じシロップがかかったカキ氷。
「ど、して?」
ベンチから立ち上がって
前のめりになって聞いた。
「こんなメール見たら来るだろ」
スマホに映る俺の送ったメール。
「い、いや…でもロンドンにいたんじゃ……」
「一昨日から日本に急用」
メロンシロップのカキ氷を受け取ると、
潤は俺の隣に座った。
「俺に会いたかった?」
シャクシャクとカキ氷が音を立てた。
「ん……まあ…」
「素直じゃねえな、俺は会いたかった」
パッとカキ氷から潤に目線を変えると、
潤はカキ氷を口に運んでいた。
「ね…潤」
「んぅ?」
「俺のこと、まだ好き?」
こんなこと言うなんて、思ってもいなかった。
「ん、まだ好き。片想い中だよ」
潤は困ったように微笑んでた。
潤にメールを送って7分。
……そりゃそうだよ。
潤はロンドンだし。忙しいし。
こんな田舎の祭りになんて来るはずない。
「やっぱ、そうだよな…」
「何が?」
一番聞きたかった声。
「え……潤?」
「カキ氷、食べる?」
去年と同じシロップがかかったカキ氷。
「ど、して?」
ベンチから立ち上がって
前のめりになって聞いた。
「こんなメール見たら来るだろ」
スマホに映る俺の送ったメール。
「い、いや…でもロンドンにいたんじゃ……」
「一昨日から日本に急用」
メロンシロップのカキ氷を受け取ると、
潤は俺の隣に座った。
「俺に会いたかった?」
シャクシャクとカキ氷が音を立てた。
「ん……まあ…」
「素直じゃねえな、俺は会いたかった」
パッとカキ氷から潤に目線を変えると、
潤はカキ氷を口に運んでいた。
「ね…潤」
「んぅ?」
「俺のこと、まだ好き?」
こんなこと言うなんて、思ってもいなかった。
「ん、まだ好き。片想い中だよ」
潤は困ったように微笑んでた。