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Transcribe the Imagination

第7章 *Childhood friend and rain

「翔ちゃんの家ひっろーーい」

濡れたまま家に入っていくから、
ちょっとキレそうになった。

「雅紀、取りあえず服を脱げ」

洗濯物籠を雅紀の目の前に置く。

「いやーん♡翔ちゃんエッチ♡」
「黙れ。早く脱げ」
「もー、分かってるよー」

雅紀は同性愛者。
それを知ったのは高校生の時で衝撃的だった。

俺と雅紀は幼馴染。
高校までずっと一緒にいた。

俺だけ某有名大学に通ってた。
時々連絡を取ってたけど八年前くらいに音信不通になっていた。

「お前、八年何してたんだよ」
「ん?何にもしてなかった」

渡したタオルでゴシゴシ髪を拭いている。

「フリーターだったわけ?」
「ホームレスやってた」
「………はあ?」

驚きと呆れで変な感情。

「しょうがないでしょ。
セクハラされ続けたんだからさ」

「まさか殴ったり……」
「さっすが翔ちゃん!俺のことわかってるぅ♡」

ベタベタした腕に抱かれた。

「離せ。で、誰を殴ったんだよ」
「社長」

そうだ。
雅紀ってこういうヤツだった。

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